この度不妊治療を経て、第一子となる子を現在妊娠中です。
不妊治療期間は短い方で、タイミング法で授かることができ金銭的にも助かりました。が、それでもやはり心身的&金銭的負担は感じました。
タイミング法は保険適用といわれていますが、結果から言うと保険適用の恩恵はあまり受けられませんでした。。そんな人もいるんだという記録を残していきます。
- 不妊治療に興味がある人
- 不妊治療のお金に不安がある人
- タイミング法に興味がある人
我が家の妊活プロフィール
妊活当初のプロフィール
- 妻 当時26歳 会社員(立ち仕事)
- 夫 当時20代後半 会社員(座り仕事)
遍歴
- 2019年7月 自己流タイミング法を開始
- 2019年9月 市販の排卵検査薬を活用し始める
- 2020年2月 不妊治療専門クリニックを受診 タイミング法開始
- 2020年6月 陽性確認
自己流で約7か月チャレンジしても実らなかった為、不安になり通院を開始しました。通院期間は約4か月間(通院開始からは5か月ですが、内1か月くらいの妊活お休み期間がありましたので、実質は約4か月)で、方法としては3回目のタイミング法授かることができました。
約4か月で通院回数は17回です。
不妊治療でかかった総額
ズバリこの約4か月間、3回のタイミング法でかかった総額は、116,240円でした。
保険適用といわれるタイミング法を3回実施しただけでこの金額です。
すべてが保険適用にはならない
タイミング法は保険適用。。。そう聞いてきましたが、全部が全部保険適用になるわけではありません。
17回の通院のうち保険適用となったのは、9回だけでした。
保険適用にならない理由は2つありました。
このルールは病院によって違うみたいです。(なんで違うのかもよくわかりませんが)
病院によってはエコー検査は全部保険適用外ってところもあるらしいので、2回まで保険適用になるのはむしろ優しい方なのかもしれません。。。
でも下のタイミング法の内容を是非見てください。何回もエコーするんですよ。そりゃ月2回以下にはなかなか収まりません。
そもそもタイミング法って?
一度タイミング法についておさらいしておきます。すでにご存じの方は読み飛ばしてくださいね。
タイミング法とは、お医者さんに排卵日を予測してもらい、そのタイミングを狙って性交渉を持つことです。
タイミング法の流れは、こんな感じになります。
生理3~4日目
生理中ですが、エコー検査で卵巣の状態を確認します。
ここでは卵巣内に卵胞が残っていないか確認しています。月経時にも卵巣に残ってしまった卵胞を遺残卵胞といいます。
遺残卵胞があると次の卵胞が育ちにくくなってしまうそう。それは困りますよね。なのでこの時期にエコーでしっかり検査します。
このタイミングで『クロミッド』という卵胞の成長や排卵を促進させる薬を処方される方も多いようです。私は使用していませんでした。
生理開始から2週間後(生理終了から1週間後)
タイミング指導に入ります。エコー検査で卵巣の大きさを測定し、排卵日を予測します。
排卵日を予測し、「○日と〇日にタイミング取ってみて」と教えてくれます。
私の通っていた病院はいつも予測した排卵日の前後2日を指定してくれます。ここで何日も言われちゃうとちょっと負担ですよね。
このエコー検査を実施した結果、思ったより成長してないと、数日後にもう一度来てねと言われることもあります。
生理開始から3週間後(タイミングをとってから1週間くらい)
通っていた病院ではここで血液検査を実施し、妊娠判定します。(この血液検査は保険適用外)
他の病院では、自然に生理を待つところもあるそうです。
この時点でタイミングから1週間しか経っていませんが、もうここで着床していれば、血中hCGホルモン値がぐんと高くなり判定できます。
とまあこんな感じなので、なんだかんだで毎週通院することになるのです。
不妊治療(タイミング法)の内訳を確認
それでは約12万円かかった費用の内訳を分解してみます。
内訳 その① 初期検査
不妊治療を始める時、まずは数々の検査を実施します。女性の検査は生理周期に合わせて検査していくので、今日一日で!というわけにはいきません。なので、タイミング法と並行して検査していく感じですね。
ちなみに項目は
- ホルモン検査
- エコー検査
- フーナーテスト
- 卵管検査
- クラミジア検査
- 風疹麻疹抗体検査 など
こんな感じ結構種類があるんですよね。大体が1回受ければ良いものですが、ホルモン検査とエコー検査は今後も何回も受けるものになります。女性は種類も多いですが、男性が受ける検査は、精液検査が主ですね。
この一通りの初期検査でかかった合計が、58,200円でした。
(タイミング法と合わせて同時に検査を実施しているのでざっくり会計です。)
ここで一番かかったのは、卵管造影検査です。これだけで3万円近くかかりました。(薬代が高価だそう)
内訳 その2 タイミング法(診療代)
上記に示した通り、私の行っていた病院のタイミング法はエコー検査と血液検査を実施します。
エコー検査は月2回まで保険適用ですが、この血液検査は保険適用外です。(病院によります)
保険適用の場合のエコー検査は、再診料合わせて1800円くらいですが、保険適用外では、再診料1500円+エコー検査4600円となり、同じ検査を受けているのに4000円以上の差が生まれました。。
タイミング法(診療代)の合計は、36,680円でした。
内訳 その3 薬
通院していると、何かしら薬のお世話になることもあると思います。
私の場合は、黄体ホルモン(プロゲステロン)という排卵後に分泌され、高温期を作ったり妊娠を維持するホルモンが少なく、これを補うことになりました。
排卵後から、判定まで約7日間使用し続けるのですが、まあまあこれが高い!
一日 1個500円×2~3回 一日1000~1500円(+税)の出費になります。。
このお値段も病院によってまちまちです。
投薬の合計は、18,360円でした。だがしかし、致し方なし。
内訳 その4 その他
精液検査の結果があまりよろしくなかったので、男性専門の病院に行ってみる?と一度紹介状を書いていただき、紹介状代3000円がかかりました。(そして結局行きませんでした笑)
保険適用と保険適用外の金額
不妊治療費約12万円は、内訳の通り、検査代、タイミング法(診療代)、薬代と大きく分けて3つの支出があったわけですが、上にあげた金額は保険適用も適用外も合計した金額でした。
これらを保険適用と適用外で分けてみると、
①検査 | ②タイミング法 | ③薬 | 小計 | |
保険適用 | 10,100 | 8,730 | 0 | 18,830 |
保険適用外 | 48,100 | 27,950 | 18,360 | 94,410 |
保険適用は18,830円で、保険適用外は94,410円となりました。タイミング法は保険適用といわれています。確かに保険適用にはなりますが、あくまで一部です。それだけでは決して収まりません。
まとめ
今回はタイミング法でかかった金額についてまとめました。
タイミング法の進め方は病院によりますし、もちろん必要な薬は個人で違い、薬のお値段も病院によって違いますので、参考程度に見ていただければ幸いです。
『タイミング法は保険適用』と言われますが、自費診療も必ず出てくると思います。感覚としては一部保険適用くらいに思っておくと良いかもしれません。そしてタイミング法と同時に進める初期の検査代は全額自己負担となる場合が多いです。
一番お金のかからないタイミング法ですら、こんなお値段してしまう。。精神的にも肉体的にも時間的にも大変なのが不妊治療。ぜひ金銭面だけでも負担を減らしてほしい。全面保険適用になる日が来てほしいと願います。